「日本海拡大の謎を迫って」
t_saitou,2014年5月1日,京丹後市丹後町

  ここ最近自分のテーマは日本海側の地質をもっとよく知りたくて、2012年に佐渡ヶ島、2013年に男鹿半島、そして2014年には山陰海岸を訪ねました。いずれの地域も日本ジオパーク(山陰海岸は世界ジオパーク)に認定されて、一般旅行者向けに案内板の設置やガイドの育成、地元の地学教育などが進んでいるようです。さて写真の見事な柱状節理は、京都府京丹後市間人(たいざ)にある立岩と呼ばれる奇岩です。安山岩マグマが1500万年前に地下で固まり、その後隆起して陸化しながら海蝕で周りの軟らかい地層が取り去られた結果、堅い岩石のみが残されました。鬼退治の伝説や間人(はしうど)皇后・聖徳太子の伝承があり、古代のロマンを感じさせますが、立岩がここに現れるまでの歴史にもロマンを感じるのは、自分だけでしょうか?