「ノアの箱船がたどり着いたとされるアララト山」
M. Sumita,2011年9月1日, 東アナトリア

  朝、東アナトリアのVan湖の西北に位置するAhlat(アハラト)を出発して東へむかう。イランとの国境に添って北へむかってひたすら走る。アララト(Ararat)山からの噴出物と思われる真っ白な軽石の露頭が沢山ある標高3000 mを超す峠を越す頃、ようやくアララト山(海抜5137 m)の姿を真正面に見ることができた。思った以上に巨大だ。国境付近を走っているため緊張感があったが、さすがにこの山を見た時には何かホッとした気分にさせられた。東アナトリアは遊牧民の住むところだ。しかし、今その遊牧民も、冬場は村へと定着している。子供たちは、羊を追ったりしながらも勉強ができるように、学校の横の校庭には、羊やヤギを放しておけるような柵がある。標高の高いところに、そうやってできた村が点在している。写真の前景にあるような村もその一つである。干し草は、驚くほど高く積まれているが、機械での作業はまったく無しだと言うから驚かされる。今回は、アララト山の噴出物を山麓まで追うことはできなかったが、またの機会には訪れてみたい.ノアの箱船の手がかりも、もしかしたら本当にあるのかもしれない。