「北八ヶ岳 北横岳・坪庭の八丁平溶岩」
朝間健,2016年5月,北八ヶ岳

   北八ヶ岳・北横岳の南山腹に噴出した坪庭の八丁平溶岩です。鬼押出岩や桜島の溶岩流のような塊状を示します。従来、北横岳で一番新しい溶岩とされてきましたが、気象庁の活火山総覧では、溶岩の下の土壌の年代から「600〜800年前」の可能性が指摘されています[奥野充(1995)古土壌の加速器 14C年代による噴火年代の推定. 名古屋大学加速器質量分析器業績報告書, 6, 43-53.]。これだけの溶岩を噴出した噴火が文書記録に残っていないのが不思議です。