「巨大な火山体とその崩壊地形」
M. Sumita,2005年2月8日, メキシコ、モロレス州

  Popocatepetl(ポポカテペテル)火山(5246m)は,メキシコの首都であるメキシコシティーから南東約70kmに位置するメキシコで2番目に高い山である.実は,この山をこの角度から見ることは希だ.多くは,その北西に位置する大都市であるメキシコシティーや,直接東側にあるプエブラと言った都市からのものがほとんどだからである.ここ数年,比較的爆発的な噴火を頻繁に起こしており,これからの活動が注目されている.この写真は,山体の南側から撮ったもので,手前の山々が,実は巨大な岩屑なだれのハンモックであることに大変驚いた.約2000年前以降の活動のほとんどは溶岩ドームの成長やプリニー式の軽石を噴出するような噴火がほとんどであるのに対し,それ以前は,このような巨大山体崩壊を何度も起こしている.現在の山体の急斜面を見る限り,山体崩壊はいつ起っても不思議では無いと思わされた.大都市であるメキシコシティーとの距離は富士山と東京よりも近く,間にバリアとなる山地もほとんど存在しない.