北海道駒ケ岳

2007年浅間山火山OFF会

2007年5月26-27日

 11回目の火山OFF会は、2回目の宿泊OFF会となりました。また、火山の会のネットワークに参加されている北軽井沢YGHペンション・ティンカ−ベル)のお世話になることができたという点でも記念すべきOFF会となりました。日本を代表する活火山・浅間山での開催とあって関東だけでなく愛知や大阪からの参加者のあり、総勢25名の大きなOFF会となりました。黄砂の影響があったものの、二日間とも天気に恵まれ、快適に浅間山麓を巡ることができました。

 集合前に小諸の駒形神社へ。この神社は浅間山のニ万数千年前の山体崩壊によって流れてきた“流れ山”の上にあります。この時の山体崩壊によって出来た馬蹄形カルデラが現在の黒斑山に見られます。

集合は佐久平駅。

 まず始めに向かったポイントは小諸の御影新田。火砕流堆積物が箱型に浸食されて出来た“田切”と呼ばれる地形を観察。

周辺に堆積しているのは約一万三千年万年前の浅間山噴火で流れてきた小諸火砕流。

 続いては馬瀬口のポイント。先ほど観察した小諸火砕流の大露頭を観察。

大露頭を前にこの場所でお弁当。

 食後は、御代田で浅間の天仁噴火(1108年)の追分火砕流を観察。火砕流の中に含まれる直径数十センチを越える灰色から黒の本質岩塊が特徴的です。

御代田からは浅間山に向かって道路を登っていきます。その途中の湯川沿いでは小諸火砕流の大露頭を観察することが出来ました。

 湯川で観察した小諸火砕流が造る火砕流台地の上では、高原野菜の栽培が行われていました。

峰の茶屋に登る途中で、千ヶ滝温泉に立ち寄り。

 温泉の後には、夕方の浅間山撮影に。

本OFF会でお世話になる宿はペンション・ティンカーベル。宿のオーナーも火山の会のネットワークにご参加いただいています。

 OFF会の成功とOFF会での出会いを祝して乾杯!

おいしいお料理とビールが疲れた体に心地よくしみました。

 食後には、浅間山を肴にして遅くまで火山話に花を咲かせました。

朝の集合写真。さあOFF会二日目の始まり。

 まずは黒豆河原で浅間山の雄姿を堪能。

いよいよ峰の茶屋から小浅間山山頂に向けて出発です。

 森林限界を抜けて、火山らしい荒涼とした道を登ります。

小浅間山から雄大な浅間の火山風景を展望します。

 小浅間山からの下りでは巨大な火山弾を発見。

続いて訪れたのは浅間園。

 浅間園の鬼押出し溶岩流の中を進みます。溶岩の隙間にひっそり咲くイワカガミをモデルに撮影会。

浅間園から眺める浅間山山頂。

 溶岩の中に空いた横穴の中にはヒカリゴケが。

鬼押出し溶岩の上面は、その名のとおり鬼の角のように厳つい表面地形が発達しています。

続いての露頭は赤川のテフラ露頭。

 浅間−草津降下軽石層の下位にあるカラフルな火山灰層が印象的でした。

 細原開拓では黒斑山をえぐった山体崩壊(二万数千年前)のときに流れてきた岩屑なだれ堆積物を観察。

OFF会の最後は、鬼押出し溶岩流の末端崖を観察。周辺からは湧水があり水源となっています。

 ここで一旦解散し、一部の方はお帰りになりました。

残りの参加者で白糸の滝を観察。崖から水が湧き出し滝を造っています。一万七千年前の小浅間山を作った活動の際に噴出した白糸降下軽石層が帯水層となっているようです。

 打ち上げは軽井沢のレストランで。

小浅間山山頂でのスナップショット。2日間にわたるOFF会お疲れ様でした。

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