画像でたどる死都日本・火山豆石
画像でたどる死都日本


火山豆石

6月18日17時16分
宮崎県・大戸野越


“首筋に当たった降下火砕物の粒が襟元に転がり込んで来た・・・手触りは直径五ミリ程の完全な球体である。指先に力を入れるとパチッと砕けて小さな軽石だけが残った。「火山豆石か・・・」”(第6章,p.223)

(撮影:上野龍之)

解説:
 作品中に書かれているように、火山豆石とは雹のように成長した火山灰の集合体である。オレンジ色の直径5 mm位の玉が鬼界-アカホヤ火山灰最下部に見られる火山豆石である。火山豆石は降下火砕物中に見られることが多いが、火砕流堆積物中に認められることもある(右写真)。宮崎県都城市御池町で撮影。

火山豆石の断面
(撮影:上野龍之)

 火山豆石の断面は幾つかの層が認められることが多い。中央の1 cm程の豆石は軽石を芯として火山灰が取り巻いている。なお,この豆石は姶良-妻屋火砕流堆積物中に認められるものである。

関連リンク
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