画像でたどる死都日本・南九州の地形とカルデラ
画像でたどる死都日本


南九州の地形とカルデラ

4月23日11時25分
日向大学・黒木の『防災工学』講義


 “赤いリングには北から順にそれぞれ阿蘇カルデラ、加久藤カルデラ、小林カルデラ、姶良カルデラ、阿多カルデラ、鬼界カルデラと注釈が付いていた。いずれも、『世界一』と俗に言われる阿蘇カルデラに近い規模の巨大カルデラである。”(第1章,p.27)

(作成:上野龍之)

解説:
 南九州の人吉よりも南には,複数のカルデラや成層火山が約150 kmに渡って連続する. これらの列は鹿児島火山性地溝と呼ばれ,約300万年前から活動を始めたと考えられている. このうち約34万年前の加久藤カルデラを形成した噴火よりも新しい噴火や噴出物については,その噴出源のカルデラも明らかになっている. なお,(※)で示した地点は昔,阿多カルデラがあるとされた地域であるが,その後の調査で阿多火砕流の噴出源はその北側であると考えられるようになり,また音響探査などで鹿児島湾中南部に位置する阿多カルデラの輪郭が予想されている. このようなカルデラ形成時には大規模火砕流の噴出が通常起きるが,それらの堆積物は地形的低所を埋め尽くし台地状の地形を作る. 今から約29,000年前の姶良カルデラの形成時には,入戸火砕流が噴出してカルデラから70〜90 kmの領域の低所に堆積した. 地図上で緑から薄い茶色の領域には,その堆積物が作るシラス台地が各地で認められる.(作成:上野龍之)

関連リンク
  • 地質調査総合センター・日本の第四紀火山より
  •  姶良カルデラ
  •  若尊カルデラ
  •  阿多カルデラ
  •  指宿火山群
  •  鬼界カルデラ
  •  南九州地域
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