画像でたどる死都日本・火砕流堆積原と二次爆発
画像でたどる死都日本


火砕流堆積原と二次爆発

6月18日19時43分
宮崎県・北郷町・田代


“突然、左方からバンッ! という破裂音が響き、黒木は慌ててブレーキを踏んだ。・・・灰煙を透して白い蒸気が勢い良く立ち昇っているのが見えた。周囲には直径二メートル程のすり鉢状クレーターも存在する。(二次噴気孔だ!)黒木は確信した。”(第7章,p.258〜259)

(撮影:井上公夫)

(撮影:田島靖久)

解説:
 火砕流は低い方へと流下するため、噴火前河川であったところを厚く埋積する。火砕流の地下に埋もれた水は、高温の堆積物に熱せられて水蒸気となり爆発する。このような爆発(二次噴火)によって形成された噴気孔が二次噴気孔と呼ばれるものである。ピナツボ火山の噴火でもしばしば観察され、写真(上)はまさに爆発しているところである。写真(下)は,北郷みどりの丘から見た北郷盆地方面.小説ではこの盆地が火砕流で埋まり,火砕流堆積原と化した.

関連リンク

  • 鹿児島大学理学部応用地質学講座による入戸火砕流を噴出した巨大噴火
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